痛風のメカニズム
痛風は人の進化に伴って発症した病気らしいです。
元々体内で分解できたそうですが進化と共に人間は分解できなくなったそうです。
哺乳類でも人やサルなどの霊長類・鳥類は尿酸を分解できないようです。
それ以外の哺乳類や魚類は尿酸を完全に分解し排泄できるようです。
では何故、生物の頂点に立つ霊長類が尿酸を分解できなくなったか?ですが、仮説によると
尿酸は痛風発作の元になるなどの悪い印象しか無いですが、癌や老化などを防ぐ作用があるのではと言われております。
と、言いますのも進化の過程で尿酸が分解できなくなったという事は、退化したのでは無く進化した訳ですから何か良い
変革があると。それがこの尿酸を分解できなくなった事と関係していると仮説を立てています。
この尿酸は体内の胃・腸などの消化器系の内臓でも分解されて出来ますが、一番多く作られるのは肝臓です。
その尿酸を上手く体内から排出出来ず、体内に蓄積させてしまうと結晶化します。
この際に体温の低い脚などに、また比重が血液より高いので下に落ちて一番下の脚に蓄積されやすいそうです。
関節などに蓄積した尿酸値結晶を白血球が異物と認識し、攻撃を仕掛けることで発作が起きるそうです。
あの激しい痛みは白血球と尿酸結晶の戦いなんですねぇ・・・。
痛風発作は一番の問題である尿酸値が高い事に関わりがあると考えられていますが、実際に高尿酸血症の人でも
痛風を発症しない人は少なくありません。まだまだ解明されていない事が沢山ある病気です。
高尿酸血症の患者に何かの要素をプラスした結果、発作が発生するようです。
では、血中に尿酸が増えるのは何故でしょうか?
血液中に尿酸が増える原因として、次のように考えられています。
①尿酸が体内で多く生成される。
先天性の代謝異常、造血器疾患、無酸素運動のし過ぎ、アルコールの過剰摂取、食事、肥満など。
②尿酸の排泄が悪い。
遺伝的体質、脱水症状、腎不全など。
③①と②の両方の可能性。
詳しくは尿酸プールのページへ。